

卸売市場の仕組みはどうなっているの?
今は料理人としていろいろな飲食店で修業を積んでいるところですが、いずれは自分のお店を持って、ブランドの全国展開も目指しています。料理の腕にも自信がでてきて、そろそろ経営の勉強もしようと、仕入先の情報を調べ始めて、卸売市場について興味を持ちました。
食材を安く仕入れられる場所だということは認識していますが、そこがどんな場所で、どのような仕組みで機能しているかはきちんと把握できていません。
卸売市場の仕組みについて分かりやすく教えて欲しいです。卸売市場での具体的な取引方法や卸売市場の役割についても知りたいので、ご回答どうぞよろしくお願いします。
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卸売市場には農産物を公正に取引するなどの役割があります
卸売市場は、これまでは卸売市場法により国で一律に規制されていましたが、2020年6月施行の改正卸売市場法により、一部の取引ルールについては卸売市場の開設者が市場の特性に合わせて設定できるようになりました。
卸売というのは、生産者や商社などの出荷者から集めた商品を、小売業者や加工業者などの業者向けに販売することを指します。
卸売市場では、卸売業者が全国の生産者や商社から仕入れた青果物を、一度市場に集めてから仲卸業者などを通してレストランやスーパーなどの業者向けに販売する施設です。
卸売市場の売り手である卸売業者が全国の生産者や商社から商品を仕入れることにより、いろいろな産地から多種多様な品目・品種、階級、等級の商品を大量に市場へ集めることができます。同時に、買い手である仲卸業者等からの注文に対し、商品を迅速に分荷し販売することが可能になります。
卸売市場の取引方法は、一人の売り手に対して複数の買い手が競争し、取引価格を決める「セリ」と呼ばれる方法から、「相対」と呼ばれる方法へと移行しています。
相対とは、売り手と買い手が1対1で交渉して、数量・価格などを決める取引の方法で、現在では9割以上が相対取引になっています。
卸売市場には、農産物を公正に取引する役割や、1カ所に集めた商品を必要とする人へ迅速に仕分ける機能などがあります。
卸売市場は、産地と販売先の架け橋のような存在で、商品の売れ筋や産地の生産状況の情報を収集し、それを伝える役割も担っています。

